痛風とプリン体
痛風の症状が起こる体内のメカニズムに最も影響を与えているとされるのが、プリン体と呼ばれる物質です。
プリン体は、DNA(遺伝物質)を構成している物質のひとつです。DNAは、細胞内に存在する成分であり、そのDNAの構成物質であるプリン体は、人体の中に細胞レベルで存在している物質です。
人体にはプリン体を生成する機能があります。また、人間がふだん摂取しているほとんど全ての食品にはプリン体が含まれています。
多くの食品にプリン体が含まれているのは、人間の食べ物は「植物」か「動物」であることがほとんどで、それらの生物は「植物細胞」か「動物細胞」で構成されており、その細胞の中にはプリン体が必然的に含まれているためです。
つまり、細胞を持つ全ての生物には、プリン体が含まれているということになります。
しかし、プリン体は痛風の原因という側面を持った物質でもあります。しかし、プリン体そのものが直接通風を起こすのではなく、プリン体によって作られる尿酸が、通風の原因となるということを理解しておきましょう。
尿酸とプリン体の違いを簡単に解説すると、尿酸とはプリン体そのものではなく、プリン体の老廃物ということになります。
例えば、プリン体を「食料」とすると、尿酸は「便」だと考えるとわかりやすいかもしれません。「食料」は生物が生きて行くために必要ですが、それによって作られる老廃物の「便」が、体内に溜まってしまうと「便秘」が起こります。この例の場合、「便秘」=通風ということになります。
この例から分かるように、痛風を予防するためには、プリン体の取り過ぎを避けて、尿酸の排出をスムーズにすることが大切なポイントとなります。